消費者金融と取引履歴開示 | le Quatorze Juillet

消費者金融と取引履歴開示


「消費者金融 情報保護法を盾/弁護士に本人確認や手数料 」


http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005070400016&genre=C4&area=K00


>取引履歴の開示をめぐっては、開示を拒んだり一部しか出さない消費者金融業者もいるという。

>最高裁は「業者が取引履歴を開示しないことが違法だとは言い難い」とした大阪高裁判決の上告審で、>上告棄却の際は通常開かれない弁論を6月に開いており、高裁判決が覆る可能性もある。

>開示義務に関しての初判断が、近く最高裁で言い渡される。


 この記事で話題になっている最高裁に係属中の訴訟は「キャスコ」の事件ですね。

 消費者金融会社が借り手側に取引履歴を開示しないのは違法かどうかについては、高裁レベルでは判断が分かれています。そもそも違法性が地裁レベルで認められたのはたった5年前のことだそうです。


 そもそも業者が履歴開示をいやがるのは、開示すると利息制限法で引き直され、過払い分を返還しなければいけないためだということです。


 ちなみに、キャスコは個人情報保護法が施行された今年4月以降は、逆に「開示する方針にしている」と説明しているようです。そりゃそうですよね。顧客の自己情報なんですから。