新会社法その3~国会議員の仕事 | le Quatorze Juillet

新会社法その3~国会議員の仕事

「国会議員の仕事とは、付帯決議をつけることである」という至言を聞いたことがありますが、

疑似外国会社については、次のような付帯決議がついていたようです。



外国会社によるわが国への投資が、我が国経済にこれまで果たしてきた役割の重要性やその役割が今後も引き続き不可欠なものとして期待される点に鑑み、821条に関して、その法的確実性を担保するために、次の諸点について適切な措置を講ずること。

一 同条は、外国会社を利用した日本の会社法制の脱法行為を禁止する趣旨の規定であり、既存の外国会社及び今後のわが国に対する外国会社を通じた投資に何ら悪影響を与えるものではないことについて周知徹底をはかること。
  
二 同条は、外国の事業体に対し、特定の形態を制限し、または要求する趣旨のものではないことについて、周知徹底をはかること。

821条については、法施行後における外国会社に与える影響をふまえ、必要に応じ見直しを検討すること。